「定年延長で働く意欲を維持」
高齢者雇用フェスタ2007
独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構(東京都港区、戸苅利和理事長)主催の「高齢者雇用フェスタ2007」が10月3日、東京ドームシティ・プリズムホールで開かれた。公開シンポジウムでは「脱年齢時代―どうなる雇用と生活―」をテーマに、フリージャーナリストの池上彰氏がコーディネーター役を務め、パネリストらと議論を交わした=写真。
パネリストは、イオンの公文節男・人事本部人事企画部長、作家の童門冬二氏、早稲田大学大学院の江上節子・公共経営研究科客員教授、慶応大学の清家篤・商学部教授の4人。
議論は07年2月から定年を65歳に延長したイオンを中心に展開。公文氏は「それまでの60歳定年では“1度ゴールを迎えた”という思いから、再雇用しても彼らの意欲は低いままだった。しかし65歳定年では意欲が低下しない」と、定年延長がモチベーション維持に有効なことを強調した。
定年延長に伴う企業の人件費負担増の懸念について、清家氏は「コスト増というが、それは労働者の職能以上に給与を支払う場合だけ」と述べ、30歳でも60歳でも「同職能は同給与」というイオンを評価した。池上氏は「単に65歳に延長すればよいというものではなく、整った給与・管理体制があって初めて生きる」とまとめた。
続いて、清家氏が座長を務める「70歳まで働ける企業推進プロジェクト」について議論。意欲と職能があれば70歳まで働ける企業のあり方を探った。童門氏は「人生は“起承転々”であり、60歳や65歳で終わりということはない」、清家氏は「65歳で支給される年金が働く意欲を阻害しないように」などと注意点を述べた。
会場は、「雇用・就業」「仕事・能力」「再チャレンジ」「地域活躍」などのテーマ別に、行政・民間が交じってブースを設置し、サービス説明やサンプリングを行った。人材関連では、テクノブレーン、ブライトキャリア、みどり会、やさしい手、キャリア総合研究所が出展した。
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