増刷の背景、人材派遣業に対する関心が急増か?
三浦 和夫[著]
/ 2005-06-20
/ ブックマーク
私が執筆した「よくわかる人材派遣業界」(日本実業出版社、本体価格1300円)が売れているそうです。3月下旬に出版しましたが、6月中旬で早くも第2 刷が決まりました。著者としては嬉しい限りです。版元も「シリーズ本の1つですが、これほど出足が好調にいくとは予想もしませんでした」と目を細めています。
「よくわかる人材派遣業界」(日本実業出版社、本体価格1300円)
この本の初版部数は6000部でした。2刷目はとりあえず1000部とか。しかし、版元は年内には累計で10000部以上になるのではないか、と強気に読んでいます。実務書ですから、本来ならば4000部から5000部売れたら御の字です。目を細めるのは当然かもしれません。
日本実業出版社の編集部と営業部の調査では、首都圏のビジネス街にある大手書店から数多く売れているといいます。買い求めているのは、30歳以上の男性が全体の60%を占め、他の40%は女性という中間結果が出ています。
著者とすれば、むしろ「40%の女性」に関心を抱きます。女性の年齢層は20歳から30歳代が目立つとのことで、派遣会社の女性社員はもとより派遣で働いている人たちもこの書を手にしているのではないか、と想像します。
私は、人材派遣に関する著書として過去7年間に7冊(共著を含む)を出していますが、大部分の読者が30歳以上の男性でした。しかも、派遣元の読者が目立ちました。今回、女性読者の割合が増えているということは、それだけ、人材派遣に関心を寄せる層が面としての広がりを示していると言ってよいかもしれません。
この欄で私の執筆した本を自画自賛するのが目的ではありません。そうではなくて、購読者の面としての拡大が言いたいポイントの1つなのです。
厚生労働省の統計によると、03年度の派遣労働者の数は236万人に増えています。毎年2桁の割合で伸びていますが、それと並行して人材派遣会社で働く従業員(契約社員も含めて)も急増しています。派遣業界トップのスタッフサービスだけでも従業員数が4000人を超えており、売上げランキングの上位クラスを合計すると、2万数千人に及んでいると予想されます。これが業界全体となると、倍以上に膨れ上がっているのではないでしょうか。
現役で派遣で働く人たち、過去に派遣で働いた経験者を含めていくと、2000万人以上にのぼり、派遣はその意味で特殊ではなくなったと言えるのです。面としての広がりは拡大する一方であり、不肖私の本にまで多少の影響が及んでいるのかな、と受け止めています。
これだけの規模になると派遣事業は目立ちます。良いことも悪いことも。コンプライアンスに則った事業の推進が求められてきます。
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